不用品を段ボール箱に詰めて宅配便で買取業者へ送るシステムの宅配買取や、リサイクルショップへ不用品を持っていき査定してもらう買取と、買取にも様々な種類があります。
しかしながら、買取を依頼するにあたり、買取承諾書(買取をする際に記入するあなたの氏名、住所、電話番号etcを記入する書類)とは別にあなたが必ず用意しなければいけないものがあります。
それはあなた自身が本人であるという証明である身分証明書(本人確認書類)です。
これは古物営業法で買取依頼主が提示しなければいけないことが決まっています。
身分証明書(個人的におすすめ)
元リサイクルショップの店員として、提示されたら買取手続き前に困らなかった、身分証明書を書いていきます。
おすすめは以下の3つです。
- 運転免許証
- パスポート
- 障害者手帳
それでは解説していきます。
運転免許証
まず一つ目は、自動車やバイクを運転する時に携帯が必要な運転免許証ですね。
日常生活でクルマが必要な地方在住であればほとんどの方が持っているのではないでしょうか?
また結婚して姓を変更したり、引っ越しで住所が変更された場合、現在の姓と現住所の変更手続きが完了済みであれば問題ありません。
車やバイクなど移動手段を持っている場合、運転免許証は外出する時に常に持ち歩いているものなので、身分証明書を出してくださいと言われたらこれが一番無難であるといえます。
パスポート
2つ目はパスポートです。
仕事やプライベートで外国へ行かれることが多い方が取得していますが、この1点だけで充分身分証明書としての役割を果たしています。
提示の際は有効期限に注意が必要ですが、これも運転免許証同様スムーズに手続きが進みます。
クルマが生活で不要な都会在住で、国外へ行く機会が多い方は、パスポートの提示が便利ですね。
障害者手帳
3つ目は、障害者手帳ですね。
何らかの障害があり、生活が困難である方に自治体から支給されている手帳です。
時々、障害者手帳を身分証明書として提示している方がいましたが、問題なく、手続きを進めることができます。
身分証明書(条件あり)
ここからは、身分証明書としては条件が必要だったり、身分証明書と認められない場合がある、私自身買取手続きするうえで提示されると厄介だと感じた身分証明書を挙げていきます。
- 健康保険証
- 学生証
- マイナンバーカード
健康保険証
1つ目は健康保険証ですね。
国民健康保険も本人確認書類としてみなさる場合があります。
ただし健康保険証には顔写真の掲載欄がないため、一部のリサイクルショップでは公共料金の領収証や住民票も一緒に提示が必要な場合があります。
保険証一枚だけでは、本人確認書類とみなされない場合もあるので注意です。
学生証
2つ目は学生証です。
学校在学中であれば、写真付きの学生証も有効になります。
ただし買取手続きの場合は高校生以下、または18歳以下は保護者の同意が必要になるので、買取承諾のサインと印鑑がなければ買取できません。
店員が保護者へ買取の同意を得るために、保護者へ直接電話し、買取承諾の確認をとる必要があります。また自治体や都道府県により保護者同伴でなければならない場合もあります。
と思ったら、リサイクルショップで買取の場合、保護者同伴で訪問し、保護者の方が身分証明書を出して買取手続きをすることが無難といえます。
マイナンバーカード
3つ目は、マイナンバーカードです。
身分証明書として認められがちですが、なかには身分証明書として扱ってくれないところもあります。
しかし、今後マイナンバーカードがもっと普及してくれば、運転免許証やパスポート同様に効力のある身分証明書として使用できる可能性は高いと言えます。
ちなみに「マイナンバー通知書カード(緑色で項目が記載されている縦長の通知書)」はマイナンバーカードよりも身分証明書として効力がないので、身分証明書として扱われないと考えた方が良いです。
その他
他にも身分証明書として有効なものもありますが、買取業者によって身分証明書としてみなされるもの、みなされないものと分かれるためここでは割愛します。
身分証明書とは認められない提示物
リサイクルショップで勤務していたらごくまれに以下のものを身分証明書の代わりに提示してくるお客様がいたので書いておきます。
- 名刺
- 診察券
- クレジットカード、ポイントカード
これらは身分証明書として全く効力がありません。
名刺
営業の挨拶として自分の会社を示す名刺は、利用できません。
診察券
該当する病院のみ使用できるため、買取手続きに利用できません。
クレジットカード、ポイントカード
買取手続きを依頼したいリサイクルショップのポイントカードであっても、買取手続きは利用できません。
身分証明書を提示するにあたり注意する点
ここからは運転免許証やパスポートであっても身分証明書として効力がない(使えない)場合があることを知っておくことも大事なことなので書いておきますね。
現住所が記載されている事
過去住んでいた住所では買取承諾してもらえないので、引っ越して住所が変更されている場合は必ず各自治体の役所で手続きを行ってください。
免許の住所変更手続きができる警察署はあなたが住んでいる都道府県によって異なりますので、住所変更ができる警察署を調べてからそちらで住所変更手続きを行ってください。
現在の姓が記載されている事。
証明書発行後に結婚・離婚で姓が変更した場合も、変更手続きをしておく必要があります。
運転免許証の場合、姓の変更手続きが完了すれば裏に記載してくれます。
証明書が有効期限範囲内であること
有効期限が切れている場合も事前に変更手続きが必要です。
証明書自体の効力がないため、当然身分証明書として認めてもらえません。
まずは有効期限の延長手続きを行ってください。
結論
私がリサイクルショップで勤務してい時に身分証明書の提示として運転免許証、パスポート、障害者手帳が無難といえます。
顔写真の記載がない身分証明書は、その1点だけでは身分証明書として扱ってもらえない場合があります。
また住所・姓の変更をされている方や有効期限切れの注意も必要です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。